熱帯土壌の土つくりハンドブック                 著者:五十嵐孝典

食糧生産を抑制する要因のうち、直ちに作物生産に大きく影響するのは水と土壌養分であり、この両要素の欠乏状態が続く限り、農民は貧困と飢餓から脱することはできません。
土壌養分の流亡を抑え、肥料の代わりに各種の有機質資材を投入して、土壌肥沃土を少しずつ高めながら生産力を維持するような土づくりが急務です。本書では、著者の経験も含めて、熱帯土壌における土作りに関する情報や事例を紹介します。
    

<目次>

T はじめに

U 土壌の生成と地形および土壌母材の影響

V 焼畑から常畑へ

W 土壌浸食を防止する

X 有機物の役割

Y 有機物のマルチ・すき込みの効果

Z 植物を利用した土つくり

[ 作物養分の農場内リサイクル

\ 可給態養分の現状と対策(1)多量要素

] 可給態養分の現状と対策(2)硫黄・ケイ素・微量要素

XI 有用土壌小動物および土壌微生物の役割

XII 土壌の物理性・保水力の向上

XIII 籾殻くん炭など特殊資材の効能

XW 堆肥の作り方

XX 土つくりによる作物の生産力維持・向上を目指して