平成15年度 企画・成果検討会の概要 |
2004年3月26日、平成15年度事業を総括するため、企画・成果検討会が当協会会議室で開催されました。 会議には、NGOの5団体から5名、NGO列島縦断フォーラム近畿ブロック実行委員会から事務局長、また、農林水産省から大臣官房国際部国際協力課海外技術協力室の課長補佐と担当海外技術協力官、及びAICAFより6名が出席し行われました。 15年度事業の報告として、専門家派遣支援事業、人材派遣事業、情報整備事業等についてAICAFから説明したほか、列島縦断フォーラムに関し、実行委員会の肥田事務局長より、基調講演の内容、分科会及び全体会の様子や交流会の模様について、報告が行われました。肥田氏からは「フォーラムをきっかけにして、三重県及び近隣県のNGOをつなぐネットワーク型NGOの立ち上げに取りかかっています」との報告もあり、充実した内容であっただけでなく、今後につながるフォーラムであったことが窺えました。さらに、今年度AICAFが行ったNGO活動現場の調査として、フィリピン・ネグロス島におけるオイスカ養蚕普及事業等の調査結果も、調査員である朝倉AICAF登録専門家より報告がありました。 次に、平成16年度以降のNGO支援事業についても検討を行いました。16年度も引き続き事業内容に大きな変更なく継続していくことになりますが、17年度以降は新機軸を打ち出していきたいとして、活発な議論となりました。農林水産省の担当官から、ODA大綱に合わせて、環境保全活動や政策面での連携を重視したい、といった意見が出されたほか、NGO関係者からは「NGOと農業技術者とのマッチングや、自治体との協力関係構築に支援を得たい」「NGOにとっても日本の農家にとってもWTOやFTAは影響が大きい。NGOと日本国内の農家とのネットワーク構築を進めてほしい」「AICAFの支援事業の結果を広く国民に知って貰うよう、支援事業のフォローやこれまでの総括などをもっと充実させるべき」「現在の人材育成事業等は新たな活動段階への契機になっているので、ODAとNGOの連携をもっと進めてほしい」などの発言がありました。こうした議論を踏まえ、支援対象であるNGOの事業の継続性とAICAF事業の継続性を保ちつつ、新しい事業展開を検討していきたいものです。
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