50%出穂迄日数、成熟迄日数
SARIでは畑地と低地の2圃場間の水分条件の違いは大きくはなかったが、低地は畑地よりも出穂が早い傾向があった。畑地は10月18日、低地は10月20日に一斉に収穫した。CRIでは試験圃場が遠隔地のために出穂調査データは正確ではない。GIDAでは20株の定点調査で出穂した穂の数を毎日数えて50%出穂日を算出したが、反復間で最大13日の差があり、苗不足をおそれて追い播きをしたため変動が大きくなった。
調査法が異なるため結論は保留するが、@ 種子の由来による違いは明らかではない。A 比較品種TOX3377およびその他の品種の成熟まで日数をCRIとGIDAで比較すると、CRIで日数が多くなっている。日本では7品種の中で、N6がもっとも晩生でN1がこれに次ぐが、CRIでの成熟もN1がN6に次いで晩生で、SARIではN6は他の品種並あるいはやや早く、N1が最も晩生になっている。
出穂・成熟の早晩の場所による変化(顕著なものとして、N1が北上するほど晩生になるような傾向)が、気温あるいは他の要因によるのかどうかは、さらに検討を要する。なお、添付のグラフ1,2に見るように、N6はSARIでも日本(2003年は冷夏であった)でも出穂早晩の変動がきわめて小さいことが注目される。
表2. 50%出穂迄日数および成熟迄日数の比較
※GIDAは種子産地ごとに2反復あり、反復間に大きな差が認められる品種があったので、平均値の後の( )内に両区のデータを示した。
※GIDAの比較品種TOX3377-34-3-3-7は日本産とWARDA産のブロックごとに用いられているので (J), (W)としてそれぞれのデータを同様に示した。
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