平成15年度実施した専門家派遣事業からの報告 〈7〉 |
団体名 |
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特定非営利活動法人 地球緑化センター |
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キャッチコピー |
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北京の水がめを守る、「緑のダムづくり」 |
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事業名 |
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豊寧県緑化事業 |
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対象国 |
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中国 |
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小埧子 沙打旺(サダオウ) |
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事業概要 |
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豊寧満族自治県は中国河北省にあり、北京から北へおよそ180qに位置する。急速に進む豊寧の砂漠化に対し、環境緑化の必要性が緊急であることから、地球緑化センターは中国科学院を通じて河北省豊寧満族自治県を対象に緑化協力事業を実施することとなった。植林によって砂漠化を防止すると同時に、地元住民との共同植林活動を通じ、人々が継続して自然と共に暮らしていくための生活改善・生活向上も目指す。この天津・北京の水源地での植林活動は、「緑のダム」づくりとして大きな期待が寄せられている。 |
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指導内容 |
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植草による砂固定・防風効果、及び住民の収入向上と持続可能な土地利用を発展させる目的から指導を行っている。過放牧対策としての牧草地の管理、放牧牛から舎飼い用の乳牛に転換するにあたっての飼料生産・管理、経済効果を求めて導入している果樹(山杏)の管理を指導している。 |
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成果、現地の方の反応など |
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豊寧県では、3年間の緑化事業を行ってきた。従来までは、植林木や牧草は飛砂防止・作物の水土保持の役を果たしてきたが、県人民政府の放牧禁止に伴い、農民の対応が急がれ、畜舎およびサイロの建設が進められている。今後、家畜への飼料給与として牧草栽培を目指しており、今回の専門家の指導は、地元住民・林業局にとって大きく貢献している。 |
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派遣専門家から一言 |
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豊寧県の気候条件において牧草は栽培が可能であり、導入を検討したい。従来、牧草は流砂防止や作物の水土保持の役を果たしてきたが、今後は家畜飼料供給としての牧草栽培を目指していきたい。豊寧県人民政府の放牧禁止に伴い、農民の対応が急がれ、畜舎およびサイロの建設が進められているので、飼料給与計画が緊急に必要である。 |
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家畜の品種転換による畜舎建設 |