平成15年度実施した専門家派遣事業からの報告 〈8〉 |
団体名 |
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特定非営利活動法人 地球緑化センター |
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キャッチコピー |
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「緑の環境むらづくり」 |
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事業名 |
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長江上流域緑化事業 |
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対象国 |
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中国 |
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開花したモモの花 |
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事業概要 |
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中国最長の大河、長江。この上流地域は現在、人口密集により森林が伐採され耕作地や居住地になった。1940年代30%だった森林比率は急激な森林伐採などにより10%に減少し、ほとんどがハゲ山となった。表土流失も著しく、深刻な状況である。地球緑化センターは中国科学院の要請を受けると同時に、99年より、重慶市下の江津市において支援事業を開始。農業振興を図りながら緑化を進める生態農業方式を採用し、経済樹種(ナシ・モモ)と用材(イチョウ)を組み合わせた農業を進めることになった。植栽も5年目をむかえ、適切な保育管理が一層必要とされている。 |
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指導内容 |
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5年間の環境緑化事業を進めてきた。現時点で植栽木は成長し、持続可能な土地利用と収入向上のために管理・育成法の指導を行なう必要性がある。また、江津市微生物有機研究所における肥料製造の指導も行なう。調査と現地スタッフ、住民を交えた意見交換を行い、今後のさらなる指導に備える。 |
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成果、現地の方の反応など |
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5年間は緑化を中心としてプロジェクトを行なってきた。今後はさらなるステップとして、現地の熱心なカウンターパートや住民たちと『緑の環境むらづくり』を進める。広域への情報発信や学習の拠点を進める交流事業、体験学習・公聴会・農民講座等の教育プログラム、環境整備の充実の3本柱を目指す。 |
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派遣専門家から一言 |
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今回の調査や指導の成果を踏まえ、今後も持続的に交流事業を通じ、住民たちの意向を踏まえた指導・教育プログラムを進めていきたい。 |
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住民に指導をする専門家 |