IYPについて

● IYP ロードマップ

国際イモ年は、継続的プロセスの中での第一歩として捉えられます。それは情報交換のための、およびポテト開発の中・長期計画の開始のための触媒として役立つものと期待されます。
 
短期的には、ポテトに関する諸活動についての認識を高め、支援を強化することにより、効果が生じます。長期的な効果についての重点は、国別の計画や開発戦略の策定を支援することに置かれます。その効果を増幅するためには、地域的ならびに国レベルでのIYP委員会の設立とその後の維持が国際ポテト年の必須な面です。
 

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目的、戦略および期待される成果

IYP計画の主要な目的は、ポテトを基盤とするシステムおよびポテト関連産業の持続可能な開発を促進すること、およびIYP 2008への取り組みを成功させることにより、生産者ならびに消費者の福祉を向上することであります。直接的な目的は以下の通りです:

1. ミレニアム開発目標(MDG)1 (極度の貧困と飢餓の撲滅)の 達成を支援し、また一方でMDG 7 (環境の持続可能性の確保) を確保するに当り、ポテトの生産と利用の重要性についての認識を高めこと。 
2. IYPを挙行するための、国別、国間および地球レベルでの諸活動を調整・実施すること。
3. ポテト関連分野の効率を向上させるための課題と機会に関する知識と情報の共有を、地球、地域内、国内および共同体の諸レベルにおいて促進すること。
4. 産物としてのポテトに関連する公的機関、非政府組織、および個人の利害関係者間の永続的な国際協調および協力を強化すること(MDG 8)。

 

IYP実施のための戦略は、ジャガイモを基盤とするシステムを持続可能的に改善することをねらいとし、協力機関とジャガイモに関係するすべての人々を巻き込み、相乗効果を生じさせ、団結して相互に有益な協力行動を開始させることです。以下の諸要素を含んでいます:

ジャガイモを基盤とするシステムに関する情報の普及
ジャガイモを基盤とするシステムに関するワークショップの企画と支援
ジャガイモを基盤とするシステムの具体的な側面に関する追加的情報と知識の創出のための事例研究の実施と出版物の発行
ジャガイモおよび関連問題に関する文化的なイベント、ジャガイモ研究コンテスト、美術または写真コンテストおよび展示会等の企画と支援
ジャガイモ関連分野の開発およびジャガイモを基盤とするシステムを支援するための戦略、計画および事業の策定における技術的支援の提供

 
期待される成果は、以下の四つの流れに区分されます:

ジャガイモについての一般社会の認識度が向上することにより、食料安全保障と所得創出におけるその役割についての世界的な認識が高まり、需要が増加し、生産者と生産国の収益が改善し、卓越した、ジャガイモを基盤とする伝統的な農業システムについて認識され、理解が進むようになります。 
ジャガイモ産業開発のための資源利用における住民参加型の取組みと現地の当事者能力の向上を確保する仕組みが強化され、消費国側にとっては環境的な利益となります。
パートナーシップの構築により、国際的な協力関係が強化されます。
農業、栄養、環境および社会、さらに一般的な食料システムの問題についての理解が学童の間で高まります。


鍵となる活動および実施手順

 

IYPの実施のための鍵となる活動は、以下の要素を含みます:

2006年末−IYPの計画

協力機関との協議と資源の動員
事業進行の指針となる行動計画策定につながるIYPコンセプト・ペーパーの作成 
教導および広報チーム、ならびにインターネットを基盤とするポータル(窓口)の創設
IYP非公式国際運営委員会(IISC)第1回会議の企画・開催

2007年−IYPの立ち上げ

IYPコンセプト・ペーパーの完成
コンセプト・メモ、広報資料の作成
IYPイベントおよび2008年以降のフォローアップ計画の立案 
ジャガイモに関する主要な出版物ならびに技術的方針説明書の作成 
IYPのための公式推進イベントの企画開催 

2008年−IYPの挙行

調整機能と報道用情報の提供
種々の協力者を巻き込んだ、国、地域、および全世界各レベルでの諸活動の実施 
IYPの挙行を記念するための国際会議の開催

2009年−IYP フォロー-アップ

IYP諸活動の集約とその効果の評価
国連総会への最終報告を含む報告作業
ジャガイモ関連分野の利益のために国際的な協力者によって行われる進行中の諸活動および継続する諸活動の支援 

 
 

IYP協力者の役割

 

FAOは、促進機関として、ジャガイモ開発における過去のノウハウおよび他の国際年(コメ2004、および山岳2002)を推進した際の経験を活用します。FAOは、世界中に地域事務所、連絡事務所、代表事務所を配置しており、世界規模での認識・行動キャンペーンを調整するための組織基盤と能力を備えています。
国連諸機関および他の国際的研究開発機関、特に国際ポテト・センター(CIP)とその関連研究ネットワークは、主要なIYP協力者となります。CIPおよびその他のCGIAR(国際農業研究協議グループ)センターは、多数の事業、協定、先端的研究ならびに他の方策によって、ジャガイモを基盤とする生産システムの開発に重要な寄与をしています。
ジャガイモの生産国および消費国の政府は、開発を促進する広汎な政策的、技術的、経済的および社会的な枠組みを与えています。政府の公的な機関は、持続可能な戦略ならびに取組みの推奨と促進の確保について、重要な責任を担っています。
非政府組織(NGO)は一般的に、多くの草の根事業を通じて、現地の地域社会との強い結びつきを持っています。NGOは、持続可能な開発の醸成のための新しい手段について、強い関心を持っており、こうした革新的技術を現地住民に確実に伝える仕事についても、優れた手腕を持っています。
農民組織および農村社会は、IYPにとって必須の協力者です。その理由は、彼らが現地の事情と実用的なやり方についてよく知っており、ジャガイモ生産の改良によって利益を受けることができる立場にあるからです。
民間部門は、ジャガイモ開発にとって重要な要因のほとんどについて、特に生産投入財の効果的な利用の改善と加工方法に関連して、影響を与えることができます。民間部門は、従来公的部門の活動領域であった多くの研究開発活動に取組んでおり、IYPの活動を通じて、ジャガイモの重要性に関する一般社会の認識を高めることについては、積極的に参加することになると考えられます。 

 

協力機関は、IYP非公式運営委員会を設置することになっており、同委員会は、IYPの実施と事業進行を指導し、そして特に地域レベルならびに国別レベルのIYP委員会の設立促進作業に関し、技術業務事務局に対して指針を与えることになります。

 
 

「IYP チャンピオン」(IPY主要推進国)に期待される役割

 

IYP 2008の間、およびそれ以後において、すべての利害関係者が協働することの必要性は、国連総会が本国際年のために協力するよう主要な協力機関を指名した際に、同総会によってはっきりと確認されました。 
 
しかしながら、IYP の実施には、鍵となる指導的な国々(チャンピオン)を必要とします。ジャガイモに大きな関心を持ち、IPYを成功させるための指導的な役割を果たす能力を備えた国々です。これらの「チャンピオン」の存在は、IYP の調整、取組み、挙行およびフォローアップのための支援と資源を創出し、触媒作用を及ぼすのに役立つことが期待されています。 

 

 
 IYP ロードマップ
 我が国における活動
   1. 活動方針
   2. 活動登録
   3.ロゴマークの使用について
 イベント情報
 関連ウェブサイト
   
なお、文章中にポテトとジャガイモの二つの表記が混在しますが、これは原文においてPotatoと記されているもののうち、ジャガイモを指すと思われる部分について区別しました。
 
     
    
 
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